2011年1月20日木曜日

コンクール

昨日の午後、フィレンツェ市立歌劇場で行われた
トランペットとチェロの第一奏者を決めるコンクールを見に行きました。

第一奏者は、第二、第三からあがってくるものではなく、
すべてコンクールによって決められるそうです。
だから、第2奏者が第一奏者になりたい場合も、コンクールに出る、ということです。

実際にオーケストラの中で有名なソロパートを何曲も演奏します、
次から次へと。
指揮者はもちろん、メータ、ズービンメータ氏です。
あの緊張感の中で、
自分らしさを表現することはさぞかし大変だろうな~と思います。
いくら実力があっても、ここで力を発揮できなければ!
・・・ちょっと日本にいた頃の参観会とか、研究授業とか思い出したりして。
でも、それとは比べものにならないほどのプレッシャーでしょう。
出来がよければオケのメンバーから「ブラボー」がかかり、
出来がよくなければ・・・・シビアな世界です。

受けていた人はみんな若い方々(おそらく20代)で、
第一奏者の選抜だけあってどの人もそれぞれ個性があって上手。
聴き比べると好き嫌いはあるけれど、みなさん鍛えてあります!
レベルが高くて、甲乙つけがたし。
でも、やはり第一奏者になるには、どこか飛び抜けたアピールがないと
採用される可能性は低いとか・・・。

実際、トランペットは該当者なし。
(お試し採用はあるようですが)
チェロは、第一奏者で一人合格、ほか二人も賞に選ばれたようです。

いずれにしても、イタリア政府の皆さん!!
優秀な音楽家たちが活躍する場を、
財政難という理由で減らさないでほしいと心から願います。

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