2010年6月22日火曜日

滞在許可書巻四

久々の滞在許可書話。

「いい仕事、でも前例がないからだめ」と言われてから数ヶ月、
県庁、労働局、商工会議所に出向いてはあれやこれや説明するも
なかなかいい返事がもらえない。
そのうち、あからさまに「また来たわ」みたいな表情で
迎えるシニョーラもいて精神的にかなりどん底だったな・・・。

こんな時、最後までとことんつきあってくれたのが
古くからの友人で、同じ静岡出身のCさん。
彼女にはどれだけ救われたことか・・・。
へこたれて投げやりになったときでも
「行ってみようよ、聞いてみようよ。私一人でも行くから。」って
まるで自分のことのように前向きに励ましてくれたの!

でも、結局はどこからも連絡はなく、
時間は過ぎるばかり・・・・。
あきらめて別の道を模索しはじめた4月始め、
なんと県庁から一本の電話が来たのだ。

「もしもし、あなたさ、変更手続きどうするのよ」

「あ、言われた書類がそろえられなかったからあきらめます」

「それならそれでちゃんとキャンセルの手続きに来てちょうだい」

「はあ、じゃ今から行きます。」

と言って出かけるも、シニョーラは忙しくて「明日また来て」と。はあ?

なんでキャンセルするのにいちいちまた出かけなきゃいけないのよ。と
ぶち切れた私はそのままほおっておくと・・・

するとまたもや電話が。
「なんで来ないのよ!」

仕方ない。ちゃんと行って終わりにしよう。

「でね、あなた、これとこの書類、そろえられる?」

「あ、はい、明日までなら」
「じゃ、明日持ってきて」

一つは銀行の残額証明書。
Akkyにお金を借りて言われたとおりの金額を用意。

もう一つは住居証明書。
これまた古くからの友人で同じ静岡出身のOちゃんに
イタリア語で作成してもらう。
ものすごい集中力!ものの10分でキーボードたたいて
プリントアウトしてくれたっけ。

その二つを抱えて次の日にまた県庁に行くと
「はい、これが切り替えの書類。
 私には安く日本語教えるのよ~チャオ~~」ってな感じで
見事、のどから手が出るほどほしかったブツをゲット~~。
え~~嘘でしょう???なんで~~~???本物???

それにしてもいったい何だったのでしょうね、あの半年間の苦しみは。
どんなにねばっても首を縦に振らなかったのに
あきらめたとたんに転がり込んでくるなんて。

やっぱりイタリアはミラクルの国。

あ、これで滞在許可書が出たわけではなく、
これを持って今度は警察に行かなければならず・・・。

この続きはまた今度。

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